ローンのおまとめを、探していますね。

 「あなた、おまとめローンを探していますね」

うちの定食屋の昼の営業は15時までです。

1人残るお客さんが持っている「おまとめローンで完済人になろう」という本が気になるというよりも、そのお客さんの表情が気になります。

手にして読んでいる訳ではないし、恐らくもう読み終わっている感じです。

さっきお会計を言いづらかったのは、お金の事で悩んでいるように思えてしまったから、

というか恐らく悩んでいます。何故なら私もローンの事で悩んでいる時に同じような表情になっているはずだからです。

15時です。

店内の掃除をしているとお客さんが気付いたように、本を鞄にしまい席をたつ準備を始めました。声をかけるタイミングは今だと思い、

「ずいぶん難しそうな本をお読みになっているんですね」、

すぐにこちらを見て「え~色々と大変でね。」と辛そうな表情です。

私もローンのおまとめを考えているんですが審査が難しくてねと、

簡単に話しするとお客さんは相槌を打つ程度のリアクションでしたが、少し穏やかな表情で、また来ますねと言って会計を済まして帰って行きました。

同じ悩みを持つ仲間よ、ローンのおまとめを成功させよう。

心の中で叫びながら、帰る背中を見送った。

明日の昼はもつ煮込み定食です。